この月の記事
トロンペナールス&ターナーによる「文化の基礎次元」の補足
「平成26年度受注型中小製造業競争力強化支援事業助成金」の説明会
【東京都中小企業向け補助金】平成26年度 新規助成事業説明会

お問い合わせ
お問い合わせ
プロフィール
谷藤友彦(やとうともひこ)

谷藤友彦

 東京都豊島区を拠点に、東京23区で活動する中小企業診断士(コンサルタント・トレーナー)。ほとんど書評ブログ。たまにモノローグ。

 中長期的な研究分野は、
 ①日本の精神、歴史、伝統、文化に根差した戦略論を構築すること。
 ②高齢社会における新しいマネジメント(特に人材マネジメント)のあり方を確立すること。
 ③20世紀の日本企業の経営に大きな影響を与えたピーター・ドラッカーの著書を、21世紀という新しい時代の文脈の中で再解釈すること。
 ④日本人の精神の養分となっている中国古典を読み解き、21世紀の日本人が生きるための指針を導くこと。
 ⑤激動の多元的な国際社会の中で、日本のあるべき政治的ポジショニングを模索すること。

 好きなもの=Mr.Childrenサザンオールスターズoasis阪神タイガース水曜どうでしょう、数学(30歳を過ぎてから数学ⅢCをやり出した)。

 ブログタイトルに、oasisの往年の名曲『Whatever』を入れてみた。

◆旧ブログ◆
マネジメント・フロンティア
~終わりなき旅~


◆別館◆
こぼれ落ちたピース
YggDoreによる投げ銭(寄付)
YggDore

 本ブログは、他のブログでは読むことができないような独自の視点から、少しでも皆様のお役に立つ記事の掲載を目指しています。もし、「面白かった」と思ってくださいましたら、YggDoreから投げ銭(寄付)をしていただけると大変ありがたいです(※手順は「こちら」)。

 ※クレジットカード決済は本人確認費用と時間が発生するため、銀行振込をお勧めします。ただし、振込手数料は皆様にご負担いただきます。
 ※いずれの方法を選択した場合でも、振込者情報、銀行口座情報、クレジットカード番号などが私に通知されることはありません。
 ※寄付をしていただいても、広告掲載などの見返りは提供しておりません。あしからずご了承ください。
Facebookページ

Top > 2014年02月 アーカイブ
2014年02月27日

トロンペナールス&ターナーによる「文化の基礎次元」の補足


 (一社)東京都中小企業診断士協会・国際部が主催する交流会に参加してきた。テーマは「外国人のワークライフ・スタイルと価値観の理解」。基調講演では、フォンス・トロンペナールスとチャールズ・ハムデン・ターナーが開発した文化比較のモデルに基づいて、日本人と外国人の価値観の違いが紹介されたが、講師の体験談が非常に興味深かったのでまとめておく。講師は、日本在住を希望する外国人に対し、不動産を斡旋する事業に従事した経験を持つ。当然のことながら顧客は外国人であり、部下にも外国人が多い職場であった。

 なお、トロンペナールス&ターナーのモデルについては、過去ブログの記事「(メモ書き)人間の根源的な価値観に関する整理(2)―『異文化トレーニング』」を参照のこと。

(1)普遍主義―個別主義
 普遍主義は基準を守ることによって問題は解決すべきと考え、個別主義は規則の一律的な適用より状況や人間関係を考慮すべきという考え方である。日本人はどちらかというと個別主義的だが、講師は日本人よりももっと個人主義的な人の応対に苦労した経験を持つ。

 まずは中国人。3週間の商談を経て、ようやく契約までたどり着いた。双方が契約書へのサインを終えると、中国人の顧客は「家のカギを渡してほしい」と言い出した。まだ契約開始日よりも前である。日本のルールに従えば、もちろんカギなど渡せるわけがない。しかし、中国人はカギを渡せと言って聞かない。根負けした講師は、大家とも交渉をして、「今この場で契約金を払ってくれれば」という条件つきでカギを渡すことにした。

 ところが、中国人は「契約金を払うことはできない。まずはカギを渡してほしい」と驚きの要求をしてきた。中国人の言い分は、「あなた(=講師)と出会ってまだ3週間だから、あなたのことを全面的に信用することはできない」というものであった。結局のところ、中国人にとって契約書は紙切れ同然であり、それよりも今自分の目の前にいる人との関係の方が重要なのである(中国人にとって講師は出会ってからまだ3週間の信用するに足らない人間であるならば、逆もまたしかりなのだが、その辺は中国人は気にしないようである)。

 次にトルクメニスタン人の夫婦。夫がトルクメニスタンから講師の会社に電話をしてきて、日本で家を探したいという。しかし、妻は日本語も英語も話せないらしい。そんな人が商談に同席しても、いろいろと厄介なだけだと判断した担当者は、まずは夫が1人で来日することを提案した。ところが、夫はその提案をかたくなに拒否する。全く話がかみ合わずに困り果てた担当者は、講師に電話応対を代わった。講師が理由を聞くと、「妻1人を国に残して私1人だけ日本に行けば、私の家と妻の家の両方にとって、未来永劫消えない恥となるだろう」という回答が返ってきた。

(2)個人主義―共同体主義
 日本人は共同体主義であり、アメリカ人は個人主義である。こんなケースを想定してみよう。あなたはあるメーカーの工場責任者である。今日は仕入先の都合で、部品の納品が2時間遅れることになってしまった。作業を遅らせたくないあなたは、部下に今日だけ2時間の残業をお願いしたいと考えている。さて、どのようにして部下を説得するだろうか?

 日本人ならば、「残業代はちゃんと払うから、今日だけ会社のために残業をしてくれないか?」と説得するのが普通だろう。だが、この質問をアメリカ人にすると、「それ(=仕入先の都合で2時間残業しなければならないこと)は私の責任ですか?」と逆質問されてしまう。しまいには、「私の昇給や評価に影響するのではないですか?」とまで聞いてくる。徹底した個人主義である。ただ、同じ個人主義でも、フランスの場合は少し違う。「私だって残業をしたくないのだから、部下に残業をせよとはとても言えない」というのが彼らの言い分である。

(3)感情中立的―感情表出的
 日本人は感情中立的で、あまり感情を表に出さないことがよしとされる。これに対して、感情がすぐ表に出るのがラテン系やヨーロッパの大陸系の国である。東日本大震災で被災地の様子が世界に報道された時、悲しみをぐっとこらえて避難所で生活する日本人の姿に、欧米人はびっくりしたそうだ。講師の知り合いのアメリカ人は、「日本人は泣き叫んだりしないのが信じられない」と言ったという。イタリア人に至っては、「あの映像はマスコミによるねつ造ではないのか?あれはいいところだけを切り取っているのであって、本当は裏で皆泣いたり騒いだりしているのではないのか?」とマスコミ陰謀説を抱いていた。

(4)関与特定的―関与拡散的
 仕事とプライベートは完全に分離していると考えるのが関与特定型、仕事で関わりができるとプライベートな関係も必然的に生まれてくると考えるのが関与拡散型である。「上司が休日に家のペンキ塗りをするという。あなたは手伝いに行きますか?」という質問を世界中ですると、ヨーロッパの国は「行かない」という回答の割合が圧倒的に高くなる。つまり、関与特定型である。対照的に、「行く」という回答の割合が高いのが中国であり、関与拡散型である。

 日本はアメリカと同様、中位にランクインする。ただ、日本にはペンキ塗りの習慣がないため、回答に困ったのではないか?というのが講師の推測であり、仮に「上司の引っ越しを手伝いに行きますか?」という質問だったら、「行く」という回答がもっと多かっただろうと分析していた。

(5)達成型地位―属性型地位
 地位は何かを行って獲得するものなのか、あるいはその人の年齢や社会的階級、性別、学歴などに付随するものとして捉えられているか、という問題である。日本人は年功序列制に見られるように属性型地位を重視し、アメリカ人は結果主義に見られるように達成型地位を重視する。

 あるアメリカ系の金融機関では、達成型地位が徹底されている。廊下で社員同士がすれ違う時は、営業成績の悪い方がよい方に道を譲ることがルールとなっている。仮に、営業成績にほとんど差がない2人がすれ違った場合には、2人の顔がくっつくほどに接近するまで、お互いに道を譲らない。ギリギリまで駆け引きをして、「これは自分の負けだ」と認めた方が仕方なく道を譲る。

 講師は不動産業の他に、広告代理店でも働いていた経験がある。ある顧客企業が、優れた海外向け製品に贈られる賞を受賞し、海外のメディア関係者を招いて記者会見を行うことになった。会見の30分前になって、社長が読む予定だった原稿に目を通した講師は唖然とした。「高い壇からお話しさせていただくことをお許しください」という文言から始まって、「我が社の製品はいろいろな関係者のおかげで完成させることができた」と関係各位に対するお礼の言葉で埋め尽くされ、終始謙遜の態度に徹した原稿になっていた。

 講師は、「これでは海外メディアの関係者は、なぜ自分たちが呼ばれたのか解りませんよ。もっと製品のPRをしてください」と助言し、急遽原稿を書き直した。日本企業は、周りの人たちのおかげで受賞できたと考えていた。しかし、達成型地位の考え方に立つと、賞は自力で獲得したものであり、自分がどれだけ優れているかを積極的にアピールしなければ損だ、ということになる。

 ((6)順次的時間観―同期的時間観(7)内的コントロール志向―外的コントロール志向については、講演の中で言及がなかったため省略)


2014年02月22日

「平成26年度受注型中小製造業競争力強化支援事業助成金」の説明会


 「【東京都中小企業向け補助金】平成26年度 新規助成事業説明会」に次いで、今度は東京都中小企業団体中央会が実施する補助金説明会のご案内。本事業は、都内ものづくり産業の競争力強化を図るため、中小製造業が基盤技術を活用して行う受注対応力向上のための取組みを支援するものである。なお、この事業も、平成26年度歳入歳出予算が平成26年3月31日までに東京都議会で可決された場合に実施される、という点に注意が必要である。

(※以下、東京都中小企業団体中央会HPの情報を掲載する)
=========================================================================
【事業説明会の日程・会場】
《第1回》
 ●日時:平成26年3月12日(水)14時から16時まで
 ●場所:大田区産業プラザPio2階 東京都研修室
      (大田区南蒲田1-20-20)

《第2回》
 ●日時:平成26年3月19日(水)14時から16時まで
 ●場所:東京都中小企業会館 9階講堂
      (中央区銀座2-10-18)

《第3回》
 ●日時:平成26年3月24日(月)14時から16時まで
 ●場所:たましん事業支援センター「Winセンター」
      (立川市曙町2-8-18)

《第4回》
 ●日時:平成26年4月2日(水)14時から16時まで
 ●場所:朝日信用金庫西町支店 西町ビル6階
      (台東区東上野1-2-1)

【《参考》事業の概要】
(※平成25年度の情報。平成26年度は変更の可能性あり)

 ●対象事業:
 「特定ものづくり基盤技術」(下記※参照)を用いて、自社の技術力の向上や高付加価値化に向けた技術開発、または試作開発を行う事業。
《取組例》
 機械・器具・装置の高度化、生産・加工法の高度化
 材料の利用技術の開発、組込みソフトウェアの開発
 IT化・デジタル化等による技術・技能の継承

(※)本事業は、機械の部品製作や受注加工を行う下請企業の技術開発などを対象としており、自社ブランドの最終製品の販売を目的とした試作開発などは、対象にならない。

(※)特定ものづくり基盤技術
 組込みソフトウェア、金型、冷凍空調、電子部品・デバイスの実装、プラスチック成形加工、粉末冶金、溶射・蒸着、鍛造、動力伝達、部材の締結、鋳造、金属プレス加工、位置決め、切削加工、繊維加工、高機能化学合成、熱処理、溶接、塗装、めっき、発酵、真空
⇒これについては、以前の記事「『特定ものづくり基盤技術』が22分野⇒11分野に見直されるらしい」で述べたように見直しが行われているため、平成26年度は新しく定義された11分野が適用されると思われる。

 ●対象者:
 ・東京都内に主たる事務所または研究開発場所を持ち、平成25年4月1日現在で引き続き2年以上事業を営んでいる中小企業者等(会社・個人事業者・組合等)。
 ・上記中小企業者等を主たる構成員とする中小企業グループ。

 ●助成対象期間:平成25年7月1日から平成26年9月30日まで(1年3ヶ月以内)

 ●助成金額:1,500万円以内

 ●助成率:助成対象経費の2分の1以内

 ●助成対象経費
 原材料費、機械装置費、委託・外注加工費、産業財産権出願・導入費、展示会出展・広告費など。


2014年02月22日

【東京都中小企業向け補助金】平成26年度 新規助成事業説明会


 以前の記事「【東京都補助金】平成26年度「中小企業経営・技術活性化助成事業」説明会のご案内」で、公益財団法人東京都中小企業振興公社が実施する3つの事業「新製品・新技術開発助成事業」、「市場開拓助成事業」、「海外展開技術支援助成事業」について触れたが、新たに4つの事業が始まる見込みである。その説明会が3月に開催されるので、私も情報収集してこようかと思う。なお、これら新規助成事業は、平成26年度歳入歳出予算が平成26年3月31日までに東京都議会で可決された場合に実施される、という点にご留意いただきたい。

 《参考》公益財団法人東京都中小企業振興公社 助成事業一覧
(※新しい4事業については、助成金の金額、助成率などがまだ決まっていないようだ)

(※以下、(公財)東京都中小企業振興公社HPの情報を掲載する)
=========================================================================
【平成26年度新規助成事業概要】
1.製品開発着手支援助成事業
 都内中小企業者による、本格開発の実現可能性の検証や実証を支援するため、本格開発へ移行する前の、初期段階の構想における技術的な検証を行うため必要となる原材料の調達、大学・試験研究機関等への委託研究や機能・性能評価依頼などに要する経費の一部を助成する。

2.試作品等顧客ニーズ評価・改良支援助成事業
 (1)自社で開発した試作品を有する都内中小企業者が、完成品製作に向けた顧客ニーズ把握を目的として参加する場合における国内外展示会への出展および市場調査、(2)市場投入を図るため、顧客ニーズに適合する都内中小企業者の自社の製品等改良に必要な経費の一部を助成する。

3.ものづくり企業グループ高度化支援事業
 ものづくり基盤技術の高度化に挑戦する都内中小企業者等グループが、成長が見込まれる産業分野への参入と高い需要の伸びが見込まれる海外市場における販路開拓への取り組みなどを図るため、必要となる設備投資や販路開拓などにかかる経費の一部を助成する。

4.成長産業等設備投資特別支援助成事業
 都内中小企業者が、さらなる成長を遂げるためには、成長産業分野での事業展開および国際的なものづくり競争力の強化や自社製品の付加価値の向上など、次なる一歩へ踏み出していくことが重要であり、こうした取り組みにあたっては、事業計画を練り上げ、時機を逸することなく設備投資を実行することが必要である。練り上げた事業計画を遂行するために必要となる新たな設備機器の導入に要する経費の一部を助成する。

【事業説明会開催日程】
《第1回》
 ●日時:平成26年3月7日(金)13:00~
 ●場所:(公財)東京都中小企業振興公社 多摩支社 2階大会議室
      (昭島市東町3-6-1 産業サポートスクエア・TAMA)
 ●定員:100名

《第2回》
 ●日時:平成26年3月18日(火)13:00~
 ●場所:(公財)東京都中小企業振興公社 本社 3階第1会議室
      (千代田区神田佐久間町1-9)
 ●定員:200名

《第3回》
 ●日時:平成26年3月19日(水)13:00~
 ●場所:(公財)東京都中小企業振興公社 本社 3階第1会議室
      (千代田区神田佐久間町1-9)
 ●定員:200名

《第4回》
 ●日時:平成26年3月20日(木)13:00~
 ●場所:(公財)東京都中小企業振興公社 城南支社
      (大田区南蒲田1-20-20)
 ●定員:80名

《第5回》
 ●日時:平成26年3月24日(月)13:00~
 ●場所:(公財)東京都中小企業振興公社 城東支社
      (葛飾区青戸7-2-5)
 ●定員:50名



  • ライブドアブログ
©2012-2017 free to write WHATEVER I like