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プロフィール
谷藤友彦(やとうともひこ)

谷藤友彦

 東京都豊島区を拠点に、東京23区で活動する中小企業診断士(コンサルタント・トレーナー)。コンサルティングなどの仕事の実際の中身は守秘義務の関係で書くのが難しいため、書評が中心となっている点は何卒ご容赦あれ。

 専門領域は、(1)経営ビジョン・事業戦略の策定、(2)ビジョンや戦略とリンクした人材育成計画の立案・人事評価制度の構築、(3)人材育成計画に沿った教育研修プログラムの企画・開発。

 モットーは「日々改善、日々成長」、「実事求是」、「組織のためではなく知識のために働く」、「奇策は定石より先に立たず」、「一貫性(Consistency)」、「(無知の知ならぬ)無知の恥」

 好きなもの=Mr.Childrenサザンオールスターズoasis阪神タイガース水曜どうでしょう、数学(30歳を過ぎてから数学ⅢCをやり出した)。

 ブログタイトルに、oasisの往年の名曲『Whatever』を入れてみた。

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マネジメント・フロンティア
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(独立診断士の立場から、企業内診断士の活動を応援しています)

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 持病の悪化により、今年の3月に続いて再び入院することとなりました。皆様にはご心配をおかけして申し訳ございません。復帰は8月末~9月上旬の予定です。それまでは過去の記事をお楽しみいただければと思います。
2012年12月05日

リチャード・モリタ『これだっ!という「目標」を見つける本』―成功者は昔のことを驚くほどよく覚えている


【ダイジェスト版マイ・ゴール】これだっ!という「目標」を見つける本【ダイジェスト版マイ・ゴール】これだっ!という「目標」を見つける本
リチャード・H・モリタ ケン・シェルトン

イーハトーヴフロンティア 2007-01-10

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 前半が事例編、後半が理論編という構成なので、後半だけ読むという手抜き読書をしてしまったが、要点は押さえたつもり。数ヶ月前、ドラッカーの『現代の経営』を読んでいるうちに、ドラッカーが同書で初めて提唱したとされる目標管理について色々と調べたくなって、Amazonで本をまとめ買いした。ところが、どうも間違って1冊だけキャリア開発の本を買ってしまったみたい。でもまぁ、この際いい機会だからと思って読んでみた。
 とびきりの成功者はとても記憶力がいい。自分の生まれ育った環境や過去のエピソードをとってもよく覚えている。本当の自分がどんな人間なのかっていう自己認識も、この抜群の記憶力によって支えられている気がする。成功する目標とでも言うのかなあ。とびきりの成功者にとって目標は自分そのものなんだよ。
 成功するための絶対条件は「しっかりとした自己認識と、心の底からの本当の目標設定にある」と述べた。これを記憶の見地から言うと、自己認識と目標設定は、過去の「記憶の再生」に解決策があり、目標達成は、その自己認識と目標をどこまで鮮明に見つめ続けられるかという「記憶の保持」の方法に解決策があるということである。
 私の前職の会社は「キャリア研修」を売っていたので、私も一応キャリアデザインについて、多少の知見は持っているつもりである。キャリアは自分の未来を描くためのものだが、そのためには自分の過去を振り返るという作業が欠かせない。この本も、大半のページは自己分析の方法=生活史の記述方法に費やされている。

 ただ、この本のすごいところは、自己分析に要求されるレベルの高さだ。著者は、「自分を表現しようと思えば、少なくとも原稿用紙で百枚ぐらいは必要だと考えていただきたい」と読者に覚悟を迫っている。つまり約4万字分である。卒論か修論並みのボリュームで、自分の過去を振り返らなければならないわけだ。恥ずかしながら、前職の会社で提供していたキャリア研修では、そこまでの深い自己分析を受講者に課していなかった。せいぜい簡単なチェックシートとチャート図の作成で自分の性格や価値観、昔の主な出来事を整理する程度であり、今振り返れば非常にお粗末であったと言わざるを得ない。

 「とびきりの成功者はとても記憶力がいい。自分の生まれ育った環境や過去のエピソードをとってもよく覚えている」というのは、確かに納得感がある。例えば、プロ野球野球史上、捕手として唯一三冠王を取った野村克也氏の著書を読んでいると、プロ入りした当初のことや南海時代のエピソードが数多く登場する。半世紀近くも前の出来事をよく覚えているものだと驚かされる。

 そしてもう一人、史上初の3度の三冠王に輝いた稀代の大打者・落合博満氏も、非常に記憶力がよい。落合氏の場合は、自分自身のこともさることながら、野球界全体の歴史を熟知している。だから、野村氏が楽天の監督、落合氏が中日の監督だった頃、交流戦で両チームが対決すると、試合前には監督室で昔の野球談議に花が咲くことがしばしばあったという。野村氏と落合氏は20歳ほど歳が離れている。普通、これほど歳が違うと共通の話題を探すのが大変なものだが、落合氏は野村氏の昔話に十分について行けたというのだからすごい。そんな落合氏は、監督退任後に出した著書『采配』の中で、「大袈裟かもしれないが、歴史を学ばないということは、その世界や組織の衰退につながる」と述べている。

采配采配
落合博満

ダイヤモンド社 2011-11-17

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 野村氏や落合氏なら、自分史を書かせたら4万字ぶんぐらいスラスラと書き上げてしまうかもしれない。しかし、普通の人がいきなり4万字分の記憶を引き出すのは至難の業だ(私もそんなのは無理である・・・)。そのために著者は、生活史を作成するための273(!)もの質問を巻末に用意している。これに沿って答えていけば、自分がどんな人間であるのか、かなり深く知ることができるという。さぁ、気合いを入れて根気よくやってみるか!?


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