プロフィール
谷藤友彦(やとうともひこ)

谷藤友彦

 東京都城北エリア(板橋・練馬・荒川・台東・北)を中心に活動する中小企業診断士(経営コンサルタント、研修・セミナー講師)。2007年8月中小企業診断士登録。主な実績はこちら

 好きなもの=Mr.Childrenサザンオールスターズoasis阪神タイガース水曜どうでしょう、数学(30歳を過ぎてから数学ⅢCをやり出した)。

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2012年12月20日

自分を苦しめていた怒りからの脱却、そして思想的転換


 夏場にブログを一時休止し、この冬に新ブログを立ち上げたことから推し量っていただけるように、今年の夏は個人的にかなりのドタバタがあり、同時にこれまでの人生と今後の自分についてじっくりと考えさせられる機会があった。

 この3か月ほどで変わったこと。上手く表現できないのだが、今年の夏ぐらいまでは、「頭の中の思考は未来を向いているのに対し、現実の体験は過去を向いていた」。独立してちょうど1年ぐらいだったこともあって、自分が目指す事業を構想し、ビジネス書を読み漁って新しい知識の吸収に努めていた。しかしその一方で、仕事をするたびに昔の苦い経験を思い出しては、不適切な怒りで自分自身を苦しめていた。前に向かって一生懸命走ろうとしているのに、過去への怒りが足かせになって、なかなか真っ直ぐ前に進むことができなかった。

 やや話がそれるが、怒りっぽい人は心筋梗塞になりやすい。これには医学的根拠があるようだ。レッドフォード・ウィリアムズ&ヴァージニア・ウィリアムズの著書『怒りのセルフコントロール』には、怒りが心筋梗塞へとつながるシナリオがリアルに描かれている。簡単にまとめてみると、こんな感じだ(一応断っておきますが、私は何らかの心臓病になったわけではありません)。
 ・怒りを感じると視床下部が刺激され、神経細胞が副腎にシグナルを送って、アドレナリンとコルチゾールを血中に大量に分泌させる。
 ・アドレナリンは身体を戦闘モードに切り替えるべく、動脈を拡張させて心臓と筋肉に血液を送り込む。
 ・視床下部は交感神経を刺激して、皮膚や腎臓、腸に血液を送る動脈を収縮させる(戦闘モードの時は、食べ物を消化している場合ではないため)。
 ・コルチゾールには、アドレナリンの効果を増幅させる働きがある。さらに視床下部は、副交感神経系の働きを抑制し、これによってアドレナリンの効果を持続させる。
 ・アドレナリン&コルチゾールのタッグで血圧が上昇したことにより、冠状動脈の内膜にある内皮細胞が侵食される。すると、血小板がその傷を治そうと集まってくる。
 ・血小板が分泌する化学物質は、冠状動脈壁の筋肉細胞を動脈内面に移動させ、動脈内で肥大、増殖させる。
 ・血中の細胞群であるマクロファージが冠状動脈の損傷箇所に集まり、傷ついた組織や残骸を飲み込んでいく。
 ・アドレナリンは脂肪細胞にも働きかけ、戦闘に使用するエネルギーを供給するために、脂肪を運動エネルギーに変換する。
 ・しかし、本当に戦闘をするわけではないからエネルギーは過剰となり、余ったエネルギーは肝臓でコレステロールに変えられ、血中に放出される。
 ・血中のコレステロールは、冠状動脈の損傷箇所に溜まっている血小板やマクロファージに吸収されて、泡沫細胞となる。
 ・コレステロールが詰まった泡沫細胞は、怒りを感じるたびに上記のようなプロセスを繰り返して肥大し、冠状動脈を圧迫する。
 ・ある日冠状動脈が完全にふさがれてしまい、心筋梗塞に至る(怖い・・・)。
怒りのセルフコントロール怒りのセルフコントロール
レッドフォード ウィリアムズ ヴァージニア ウィリアムズ Redford Williams

創元社 1995-05

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 今は反対に、「頭の中の思考は過去を向いているのに対し、現実の体験は未来を向いている」。経営の流行を追いかけるのは止めた。新しいビジネス書もほとんど読んでいない。前のブログを休止する直前に、「将来的には今の個人事業を法人化する」とか、「法人化したらこういう方針で人材を採用する」などと計画を練っていたが、それらの計画を全て中止した。私の精神は、どちらかというと、「戦後の日本社会はどうやって創られたのか?」、「あの戦争は一対何だったのか?」と、今までとは正反対に過去へと遡りつつあり、突き詰めていくと「日本とは何か、日本人とは何か、日本の文化や価値観とは何なのか?」といったことに関心が移っている。

 では、現実の体験はどうかというと、過去の呪縛から徐々に解き放たれて、今はとにかく、目の前にある1つ1つの出来事に、自分ができる範囲で取り組もうと前向きな体験を求めている。といってもごくごく単純なことで、毎日規則正しい生活をする、日記を書く、家事を手伝う、セミナーや勉強会に足を運ぶ、友人の集まりや中小企業診断士の懇親会に顔を出すなど、本当に些細な活動を積み重ねることである。そして、再びコンサルティングの仕事を軌道に乗せようとしていること、それ以外の何物でもない。言うなれば、後ろを振り返りながら前向きに走っている。走りにくいけれども、今まで私の足を縛っていた鎖はなくなった。過剰な怒りを感じることも少ない。だから、以前よりむしろスムーズに走ることができている。

 自分でも何を書いているのかよく解らなくなってきた(汗)。時が経てば、今年の夏の意味がもっとクリアになるのかもしれない。そして思うに、今の精神と身体、すなわち「日本人とは何か?」という壮大な問いに答えようとする「過去志向の思考」と、目の前のタスクを粛々とこなしていく「未来志向の体験」は、いつの日か融合して、「日本らしい経営のあり方」という、骨太の思想へと私を導いてくれるような気がする(何だこの禅問答みたいな記事は!?)。

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