プロフィール
谷藤友彦(やとうともひこ)

谷藤友彦

 東京都城北エリア(板橋・練馬・荒川・台東・北)を中心に活動する中小企業診断士(経営コンサルタント、研修・セミナー講師)。2007年8月中小企業診断士登録。主な実績はこちら

 好きなもの=Mr.Childrenサザンオールスターズoasis阪神タイガース水曜どうでしょう、数学(30歳を過ぎてから数学ⅢCをやり出した)。

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2013年07月09日

この場を借りて中小企業診断士が作った「ダメ診断(アセスメント)」を糾弾する!(1/2)


 「独立コンサルタントの適性診断(ただし、このテストはあてになりません)」の診断結果の見方。各設問の得点を合計してください。

 Q1.(1)△2点、(2)3点、(3)5点、(4)3点、(5)2点、(6)1点、(7)△3点、(8)△5点
 Q2.(1)5点、(2)0点、(3)△3点
 Q3.(1)△5点、(2)△2点、(3)0点、(4)3点、(5)4点、(6)5点、(7)10点
 Q4.(1)△5点、(2)△2点、(3)0点、(4)3点、(5)4点、(6)5点
 Q5.(1)△5点、(2)△2点、(3)0点、(4)1点、(5)5点、(6)10点
 Q6.(1)5点、(2)1点、(3)4点、(4)5点、(5)1点、(6)1点、(7)(得点なし)
 Q7.(1)10点、(2)7点、(3)3点、(4)0点、(5)△2点
 Q8.(1)5点、(2)4点、(3)4点、(4)2点、(5)1点、(6)△2点
 Q9.(1)5点、(2)2点、(3)0点、(4)△3点
 Q10.(1)5点、(2)0点、(3)△3点
 Q11.(1)△5点、(2)0点、(3)2点、(4)5点、(5)7点、(6)10点
 Q12.(1)△5点、(2)△2点、(3)2点、(4)3点、(5)4点、(6)5点
 Q13.(1)0点、(2)△2点、(3)5点
 Q14.(1)△5点、(2)1点、(3)2点、(4)3点、(5)5点
 Q15.(1)△5点、(2)2点、(3)3点、(4)5点
 Q16.(1)△3点、(2)0点、(3)5点、(4)2点、(5)△8点

 <総合結果>
 ・81点以上:貴方は、独立プロコンとして十分やってゆける力があります。
 ・71~80点:貴方は、もう少しの努力と工夫を続けることで、独立プロコンとしてやってゆけるでしょう。
 ・51~70点:貴方に独特の実務経験やノウハウがあれば、独立プロコンとしてやってゆけるでしょう。
 ・31~50点:貴方に、多大の努力と工夫および自己投資を5年続ける覚悟があれば、独立プロコンの可能性はあるでしょう。
 ・11~30点:貴方は、自分自身の意識や周囲の条件が変わらない限り、プロコンになることは、相当厳しいと思われます。
 ・0~10点:貴方は、プロコンへの道は断念することがよろしいかと存じます。
 ・0点以下:貴方は、プロコンになるべきではありません。それが、貴方自身のためであり、クライアントや意欲ある他の中小企業診断士のためでもあります。

 以前の記事「【ベンチャー失敗の教訓(第23回)】サービスのコアな部分を外部企業に頼らなければならないという構造」で診断(アセスメント)の作り方について触れたが、今日の記事では私が最近受けた「ダメ診断」を思い切って断罪したいと思う。この診断は、ある中小企業診断士が開発したもので、独立したプロのコンサルタント(略してプロコン)としてやっていける適性があるかどうかを判定するのが目的だそうだ。

 適性診断を開発する場合、まずはその職種に求められるスキルやマインドを漏れなくリストアップする。今回であれば、プロコンに必要な能力とは何かを考える必要がある。コンサルティング業務は、(1)クライアントなどから情報を収集する、(2)収集した情報を構造化し、提案をまとめる、(3)クライアントに提案し、納得してもらう、という大きく3つのプロセスから成り立っている。そして、各プロセスに求められる能力をさらに細分化すれば、以下の10個になると私は考える。

 (1)クライアントなどから情報を収集する
  (1)-1.「インタビュー力」・・・クライアントが自社のあるべき姿や現状の課題についてどのように認識しているか、仮説を持ってヒアリングする力。
  (1)-2.「リサーチ力」・・・インタビューだけでは集められない業界・市場動向や競合他社などの情報について、書籍、雑誌、インターネットなどを活用したり、独自のアンケートを設計したり、調査会社の力を借りたりして調べる力。
  (1)-3.「観察力」・・・工場や店舗などの現場を実際に見て回り、インタビューやリサーチだけでは明らかにならない重要な情報を発見する力。

 (2)収集した情報を構造化し、提案をまとめる
  (2)-1.「フレームワーク活用力」・・・インタビュー、リサーチ、観察によって収集した情報をフレームワークを活用して整理し、クライアントにとって有益な示唆を導き出す力。
  (2)-2.「専門知識」・・・フレームワークを活用する前提として、自分が専門とする領域に関する体系的かつ最新の知識を有し、いつでもフレームワークを使える状態にしておく力。
  (2)-3.「コーディネート力」・・・中小企業診断士はチームで活動することが多い。自分とは異なる専門分野を持つ診断士や、時には他の士業の先生(弁護士、公認会計士、税理士、弁理士など)をうまく活用して、クライアントが求める成果を創出する力。
  (2)-4.「人脈力」・・・コーディネート力を発揮する前提として、普段から幅広い分野の人たちと積極的に交流し、彼らと良好な関係を保つ力。

 (3)クライアントに提案し、納得してもらう
  (3)-1.「ドキュメンテーション力」・・・提案内容を読み手にとって解りやすく文書化する力。
  (3)-2.「プレゼンテーション力」・・・提案内容を聞き手にとって解りやすく説明する力。
  (3)-3.「動機づける力」・・・クライアント内の利害関係者とそのニーズを理解し、提案内容を実行してもらえるよう彼らを粘り強く説得する力。

 次に、各能力のレベルを測定するのにふさわしい設問を設定する。1つの能力につき1個の設問だと、その設問の内容が不適切な場合、点数が極端に上下にぶれてしまうため、1つの能力につき3~5個ぐらい設問を設定するのが望ましい。そうすれば、不適切な設問が1問ぐらい混じっていても、他の設問によってある程度中和される(もちろん、厳密さを追求するならば、トライアル診断を通じて、不適切な設問が混じっていないかどうか、統計的手法を用いて検証する必要はある)。例えば、「リサーチ力」であれば以下のような設問が考えられる。

 ・新しいクライアントを担当することになったら、業界の関連書籍や専門雑誌をまとめ買いする。
 ・検索エンジンを駆使して、業界・市場の動向や競合他社の情報を集めるのは得意だ。
 ・クライアントの顧客ニーズ調査やクライアント内の社員意識調査など、独自のアンケートを設計し、分析した経験がある。
 ・市場調査会社に市場・顧客動向の調査を依頼し、レポートを作成してもらったことがある。
 ・場当たり的に情報をかき集めるのではなく、仮説を持ってリサーチをしている。

 設問の選択肢は、「5.あてはまる」、「4.ややあてはまる」、「3.どちらとも言えない」、「2.あまりあてはまらない」、「1.あてはまらない」の5つとする。非常に細かい話だが、「5.”よく”あてはまる」、「1.”全く”あてはまらない」のように、5と1の表現を極端にすると、受診者は5や1を避けるようになり、回答が中央=3付近に集まりやすくなってしまう。したがって、このような表現はできるだけ使わない方がよい。10の能力について5問ずつ設問を用意すれば、全部で50問となる。

 最後に、各選択肢の得点を設定する。今回は、5=2点、4=1.5点、3=1点、2=0.5点、1=0点とすると、合計100点満点の診断が完成する。10の能力のうち、他の能力よりも重要な能力がある場合、その能力だけ得点を2倍にするなどウェイトをつけることがあるが、個人的にはあまり好きではない。なぜならば、得点を2倍にしたならば2倍という数字の根拠が求められるものの、そのような根拠を探すのは難しいからだ。また、ある設問は5段階、別の設問は3段階というふうに、設問によって選択肢の数を変えるのも、設問間の公平性が崩れるため望ましくない。

 (続く)

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