プロフィール
谷藤友彦(やとうともひこ)

谷藤友彦

 東京都城北エリア(板橋・練馬・荒川・台東・北)を中心に活動する中小企業診断士(経営コンサルタント、研修・セミナー講師)。2007年8月中小企業診断士登録。主な実績はこちら

 好きなもの=Mr.Childrenサザンオールスターズoasis阪神タイガース水曜どうでしょう、数学(30歳を過ぎてから数学ⅢCをやり出した)。

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2017年08月10日

【中小企業診断士】経営情報システム 解答・解説(1/2)【平成29年度1次試験】


プログラミング

 中小企業診断士1次試験(経営情報システム)問題
 中小企業診断士1次試験(経営情報システム)解答
 (※)(一社)中小企業診断協会HPより。

 【問1:ア】
 「クロック」=CPUなど、一定の波長を持って動作する回路が、処理の歩調を合わせるために用いる信号のこと。
 「パルス」=極めて短い時間だけ流れる電流や電波のこと。
 「バス」=コンピュータの内外および各回路がデータを交換するための共通の経路を指す。「システムバス(バスライン)」にはデータバス、アドレスバス、コントロールバスの3種類がある。
 「SATA」=コンピュータにHDD、SSDや光学ドライブを接続するためのインタフェース規格。
 「SSD」=記憶装置として半導体素子メモリを用いたストレージ(特に、ディスクドライブ)として扱うことのできるデバイスのことで、HDDの代わりの記憶装置として用いられる。
 「PCI Express」=マザーボードの拡張スロットに使用されている接続規格。現在の主流の接続規格で、市販されているグラフィックボードのほとんどはこの規格になる。
 「mSATA」=SATA規格に分類されるが、通常のSATAよりも小型で、ノートパソコンやUltrabookなどに採用されることが多い。
 「NVMe」=PCI Expressを通じて、不揮発性ストレージメディアを接続するための論理デバイスインターフェースの規格であり、SATAに代わる次世代の接続インターフェース規格である。
 「IEEE 1394」=AV機器やコンピュータを接続する高速シリアルバス規格。
 「PCI Express」がグラフィックボードの装着に使用されることを知っていれば一発で解ける。

 【問2:イ】
 ア:「MIPS」は、1秒間に何百万個の命令が実行できるかを表す。
 イ:正しい。
 ウ:「FLOPS」は、1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数を示す。
 エ:「CPI(Cycles Per Instruction)」とは、マイクロプロセッサの性能指標の1つで、1つの命令を実行するのにCPUクロック周期が何サイクル必要かを表したもの。同じクロック周波数なら、この値が小さいプロセッサほど効率よく高速にプログラムを実行することができる。

 【問3:ア】
 ア:正しい。
 イ:ドットインパクトプリンタでも写真や画像の印刷は可能である。
 ウ:熱転写プリンタでもフルカラー印刷は可能である。
 エ:レーザープリンタで使用されるのはブラック、シアン、マゼンダ、イエローである。

 【問4:エ】
 Dは「PCのハードウェアキーボードと同じキー配列」であるため、「QWERTY」が入り、この時点で「エ」と決まる。
 「101配列」=こちらを参照。
 「106配列」=101キーボードをベースに、日本語入力(JIS配列)で必要な「変換」「無変換」「カタカナ/ひらがな」などのキー(言語入力キー)を追加したもの。
 「Godan」=スマートフォンで快適にローマ字入力ができるようにデザインされたキー配列。画面左側に A、I、U、E、O(あいうえお)が縦に並び、中央と右側に K、S、T、N、H、M、Y、R、W(かさたなはまやらわ)が並ぶ。詳しくはこちらを参照。

 【問5:ア】
 ア:「コンパイラ」は、プログラミング言語で書かれたソースコードを事前に機械語へと一括変換し、変換後のプログラムがコンピュータに命令を与える。高速で処理できるのが特徴である。一方「インタプリタ」は、プログラミング言語で書かれたソースコードを逐次解釈しながら実行する。このため、コンパイラに比べて処理時間が長い。
 イ:「タスク管理」と「ジョブ管理」の説明が逆である。
 ウ:新しいデバイスドライバが必要になっても、OSを再インストールする必要はない。
 エ:「ユーティリティ」とは、補助的な機能を提供するソフトウェアの総称である。制御プログラムおよび言語プロセッサを代替する機能を持つわけではない。

 【問6:イ】
 ア:小数点つきデータは、演算誤差を生じることがある(特に浮動小数点)。
 イ:正しい。例えば、浮動小数点型のfloat型とdouble型では、演算速度と精度に差がある。
 ウ:変数の値は随時入れ替わるため、データは主としてメモリ(内部記憶装置)に確保される。
 エ:「変数名索引リスト」というのはgoogleで調べても出てこない。索引は、データベースのテーブルに格納されているデータ量が多い場合に作成する。索引があると検索スピードが上がる。

 【問7:イ】
 「ガーベージ」=ごみ、がらくた、不正確で役に立たないデータのこと。
 「クローラ」=ウェブ上の文書や画像などを周期的に取得し、自動的にデータベース化するプログラムのこと。
 「アルゴリズム」=問題を解決するための方法や手順のこと。問題解決の手続きを一般化するもので、プログラミングを作成する基礎となる。
 「ハッシュ」=ハッシュ関数 (要約関数)から得られた値のこと。ハッシュ関数とは、あるデータが与えられた場合に、そのデータを代表する数値を得る操作、またはそのような数値を得るための関数のことである。
 「メトリクス」=様々な活動を定量化し、その定量化したデータを管理に使えるように加工した指標のこと。何かしらデータを収集した後、そのままの形ではなくて、計算や分析を加えて解りやすいデータ(数値)に変換したものがメトリクスである。
 「SERP」=検索エンジンの検索結果を表示するページのこと(Search Engine Result Pageの略)。
 「SEO」=Search Engine Optimizationの略であり、検索エンジン最適化を意味する。検索結果でWebサイトがより多く露出されるために行う一連の取り組みのこと。
 「KGI」=Key Goal Indicatorの略で、重要目標達成指標のこと。
 「SEM」=SEM(Search Engine Marketing)とは、検索エンジンから、あるWEBサイトやランディングページに対して、訪問者を増やすためのマーケティング手法のことである。SEMの手段として、SEOやリスティング広告がある。
 「ブラックハット」、「ホワイトハット」=Google検索エンジンが推奨する検索ルールに従って行うSEOを「ホワイトハット」、スパムに該当する不正な手法で行うSEOを「ブラックハット」と言う。

 【問8:エ】
 ア:AR(拡張現実)とAI(人工知能)は別物である。
 イ:顧客が自社製品をどのように使っているかをリアルタイムに把握するためには、製品にセンサーを組み込み、センサーから無線などを通じて製品の使用状況に関する情報を送信し、インターネットを活用してそれらの情報を収集・分析するといったシステム開発が必要になる。
 ウ:MCN(マルチチャンネルネットワーク)とは、YouTubeに動画を投稿するクリエイターのマネジメントを行う会社の総称である。
 エ:正しい。

 【問9:ウ】
 ア:REBUILD命令はインデックスの再構築に用いられる。表に新たなデータ項目を追加する場合はALTER TABLE命令、表を新たに追加する場合はCREATE TABEL命令を用いる。
 イ:ロック粒度が大きい(排他制御の範囲が広い)と、同時実行の競合が発生する確率は高くなるものの、システムのオーバーヘッドは減少する。
 ウ:正しい。ロールフォワードはトランザクション完了時の状態に、ロールバックは開始前の状態に復帰するものである。
 エ:「2相のコミットメント(2相コミットメント)」とは、分散データベースで、複数のデータベースを同時に更新する場合に、一方のデータベースに障害が発生してもデータベース間の整合性を保つための制御方法のことである。

 【問10:ア】
 ア:東京支店と大阪支店の売上がともに3500以上、または名古屋支店と九州支店の売上がともに3500以上の商品は菓子C、菓子D、菓子Eである。
 イ:東京支店の売上が2500より上、かつ大阪支店の売上が2500より上、かつ名古屋支店の売上が2500以上、かつ九州支店の売上が2500より上の商品は菓子Cと菓子Dである。
 ウ:東京支店の売上が3500より上、かつ大阪支店または名古屋支店の売上が3500より上、かつ九州支店の売上が3500より上の商品は存在しない。
 エ:東京支店+大阪支店+名古屋支店+九州支店の売上の合計が14000以上となる商品は菓子Bと菓子Dである。

 【問11:ウ】
 「サブネットマスク」=IPアドレスのうちネットワークアドレスとホストアドレスを識別する数値。
 「NAPT」=1つのグローバルIPアドレスを複数の端末で共有するためのネットワークアドレス変換技術の1つである。TCP/UDPのポート番号も含めて変換することで、複数の端末を同時に接続させることができる。
 「DNS」=Domain Name Systemの略で、インターネット上でドメイン名を管理・運用するために開発されたシステムのこと。
 「PPPoE」=イーサネットフレーム上にPPPフレームをカプセル化するための通信プロトコルである。主にDSLやCATV、FTTHなどでのブリッジ接続に利用される。
 「DMZ」=DeMilitarized Zoneの略で、直訳すると「非武装地帯」。インターネットなどの外部ネットワークと社内ネットワークの中間に作られるネットワーク上のセグメント(区域)のこと。
 「DHCP」=インターネットに接続しようとするコンピュータに対して、インターネットの住所とも言えるIPアドレスなどの情報を自動的に割り当てる仕組みのこと。
 「IPルーティング」=TCP/IPで通信する場合、送信するパケットにはIP層レベルで宛先アドレス(IPアドレス)が付与されているが、これを元にして順次パケットを目的のノードまで届けること。
 「ルーティングテーブル」=ルーターやネットワーク接続されたコンピュータが持つ、個々のネットワークの宛先への経路の一覧を保持しているテーブル状のデータ構造のこと。
 「MACアドレス」=ネットワーク上で、各ノードを識別するために設定されているLANカードなどのネットワーク機器のハードウェアに(原則として)一意に割り当てられる物理アドレスである。

 【問12:ウ】
 ア:「LTE」の周波数帯については、やや情報が古いがこちらを参照。一方、「プラチナバンド」は700M~900MHz帯という電波がつながりやすい回線が割り当てられている。
 イ:「SIMフリー端末」とは、通信キャリアに縛られることがない端末のことであるが、SIMカードは必要である。
 ウ:「データローミング」とは、例えば海外旅行で日本の携帯会社の電波が届かない場所に行った時に、提携している現地の携帯会社の電波で通信を行う機能のことである。
 エ:「モバイルネットワークオペレータ(MNO)」とは、移動体通信を行う回線網を自社で持ち、通信サービスを提供する通信事業者のことである。これに対して、MNOの回線網を借りて通信サービスを提供する事業者のことを「モバイルバーチャルネットワークオペレーター(MVNO、仮想移動体通信事業者)」と呼ぶ。

 【問13:ア】
 「MTBF」=Mean Time Between Failure(平均故障間隔)。信頼性の指標である。
 「MTTR」=Mean Time To Repair(平均復旧時間)。保守性の指標である。
 「MTBF/(MTBF+MTTR)」=稼働率を算出する式である。
 「信頼性(Reliability)」=システムが故障しないこと。
 「可用性(Availability)」=高い稼働率を維持できること
 「保守性(Serviceability)」=障害が発生した場合に迅速に復旧できること。
 「保全性(Integrity)」=データが矛盾を起こさずに一貫性を保っていること。
 「安全性(Security)」=機密性が高く、不正アクセスがなされにくいこと。
 信頼性、可用性、保守性、保全性、安全性の頭文字を取って「RASIS」と呼ぶ。

 (続く)

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