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プロフィール
谷藤友彦(やとうともひこ)

谷藤友彦

 東京23区、神奈川県川崎市・横浜市を中心に活動する中小企業診断士・コンサルタント。

 専門領域は、(1)経営ビジョン・事業戦略の策定、(2)ビジョンや戦略とリンクした人材育成計画の立案・人事評価制度の構築、(3)人材育成計画に沿った教育研修プログラムの企画・開発。

 モットーは「日々改善、日々成長」、「実事求是」、「組織のためではなく知識のために働く」、「奇策は定石より先に立たず」、「一貫性(Consistency)」、「(無知の知ならぬ)無知の恥」

 好きなもの=Mr.Childrenサザンオールスターズoasis阪神タイガース水曜どうでしょう、数学(30歳を過ぎてから数学ⅢCをやり出した)。

 ブログタイトルに、oasisの往年の名曲『Whatever』を入れてみた。

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マネジメント・フロンティア
~終わりなき旅~


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(一社)東京都中小診断士協会一般社団法人東京都中小企業診断士協会
(城北支部執行委員、青年部長を務めています)

企業内診断士フォーラム(KSF)企業内診断士フォーラム
(独立診断士の立場から、企業内診断士の活動を応援しています)

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2018年04月02日

【精神科】閉鎖病棟とはどういうところか?【入院】


閉鎖病棟

 私のブログをお読みの方はご存知の通り、私は双極性障害という精神疾患を患っている。年明けからずっと体調が芳しくなかったのだが、2月末に体調が急激に悪化したため、精神科の病院に入院することになった。入院は2012年8月、2017年8月(この時は病院の対応に不満で、1週間で退院してしまった。以前の記事「双極性障害で入院したところ40日の予定が1週間で退院してしまった事の顛末」を参照)に続いて3回目である。過去の2回はいずれも開放病棟であったのに対し、今回は初めて閉鎖病棟に入院した。閉鎖病棟と言うと暗いイメージがあって、医師や看護師の言うことを聞かない患者はECT(電気けいれん療法、通称「デンパチ」)を強制的に受けさせられるといった都市伝説もあるぐらいだが、私の入院した病院は、患者の自由度が一定程度制限されるというだけで、それ以外は普通の病院とさして変わらない印象であった。

 ■持ち込みや使用が制限されるもの
 ライター、マッチ、はさみ(眉毛切りや鼻毛切りを含む)、鏡、箸、フォーク、包丁などの刃物類、針金ハンガー、針(安全ピン)、ドライヤー、ベルト、酒類、病院処方以外の薬、スプレーなど、患者本人や他の患者を傷つける可能性のあるものは一切持ち込むことができない。

 タバコを吸う人は、タバコをスタッフステーション(ナースステーション)に預けておき、吸いたい時に1本ずつ看護師から受け取る。デイルームの隣に喫煙室があり、患者がチャッカマンを使ってタバコに火をつけているのを見て、何と荒々しい姿なのだと思ったのだが、その理由はライターやマッチが持ち込めず、喫煙室のドアに共有のチャッカマンが紐で括りつけてあるからであった。ただ、喫煙室は一応スタッフステーションから見える位置にあるものの、万が一患者が喫煙室内で焼身自殺を図ったらどうするつもりなのだろうとやや疑問に感じた。

 電気カミソリも、スタッフステーションに預けなければならない。入院したばかりの頃は、入浴時(男性は月・水・金の午前中、女性は火・木・土の午前中)に看護師から電気カミソリを借りる。電気カミソリを自室で自由に使えるようになるためには主治医の許可が必要で、私の場合は許可が下りるまでに2週間ほどかかった。T字カミソリも同様に、スタッフステーションが預かり、入浴時に貸し出される。T字カミソリは入浴時にしか使うことができない。

 スマートフォンや携帯電話もスタッフステーションが預かる。過去の入院では、日中にやることがなくてスマホで音楽を聴いたり、ゲームやSNSをしたりしていたから、スマホが使えないというのは苦痛であった。だが、慣れてくると意外とスマホなしでも何とも思わなくなり、日中の時間を丸々読書にあてることができるようになった(入院1か月の間に36冊読んだ)。普段、いかに自分がスマホに依存していて、精神が蝕まれているかを思い知らされた。どうしてもスマホを使いたい場合は、後述する「院内外出(単独)」という許可を取れば、フロアの外に出てスマホを使うことができる。私は結局スマホを全く使わず、電話はフロアにある公衆電話で済ませた。

 ■外出について
 閉鎖病棟であるから、各フロアの出入り口は施錠されており、患者が自由に出入りすることができない。病院内には売店があるが、売店にも自由に行けない。買い物をしたい場合は、スタッフステーションで、売店で売っている商品の一覧を見ながら「買い物伝票」を起票する。すると、看護師が患者の代わりに売店で商品を買ってきてくれる。買い物の代金は、入院時にあらかじめ病院に預け入れておいた「預り金」(3万円程度)から精算される。ただし、医師から外出の許可が出れば、売店に行くことができるようになる。

 外出許可には「院内外出(同伴)」(家族の同伴の下で、売店など病院内の他の場所に移動する)、「院内外出(単独)」、「院外外出(同伴)」(家族の同伴の下で、自宅まで外出できる)、「院外外出(単独・病院周辺)」(家族の同伴がなくても、散歩などの目的で病院周辺まで外出できる)、「院外外出(単独・制限なし)」(家族の同伴がなくても、自宅まで外出できる)の5種類がある。売店に行くためには、「院内外出(同伴)」か「院内外出(単独)」の許可を得る必要がある。私の場合は、入院1週間ほどで「院内外出(単独)」の許可が出た。

 ただ、許可が出ても直ちに自由に売店に行けるわけではない。売店に行くには、まずスタッフステーションに「外出届」を提出する。それから、病室には多額の現金を持ち込むことができないため、前述の預り金から現金を引き出すために「出金伝票」を起票する。買い物に必要な範囲ということで、だいたいは1,000円~2,000円程度である。そして、看護師にフロアのカギを開けてもらい、1階の受付に行き、出金伝票を提出して現金を引き出す。その後、その現金を持って売店に行く。売店から戻ったら、インターフォンで看護師を呼び出してフロアのカギを開けてもらう。フロアに入った後は、危険物を持ち込んでいないか、持ち物チェックとボディチェックを受ける。売店で危険物が売られているわけなどないのだが、念には念を入れてのチェックである。

 週末になると、「院外外出(同伴)」の許可を得ている患者は、外出届を提出して自宅に戻る人が多かった。これは、退院に向けて外の環境に慣れるのが目的である。私は「院内外出(単独)」と同時に「院外外出(同伴)」の許可が出たので、入院してから2週間目と3週間目の土曜日には妻の協力を得て一時帰宅し、4週間目の土日には自宅で1泊した。

 「院外外出(単独・病院周辺)」は、入院後2週間ほどで許可が出たものの、私は1回しか使わなかった。精神疾患で入院した場合、手術をするわけでもなく、朝・昼・晩と薬を飲んで、それ以外の時間はただ静養するだけである。これではあまりにも退屈であるから、日中は「院外外出(単独・病院周辺)」の外出届を出して、病院近くのファミレスに行く患者もいた(病院食に満足できず、おいしいものを食べたいというのが本音である)。私は退院の前日だけ、「院外外出(単独・病院周辺)」を使ってそのファミレスに行ってみた。いずれの外出のケースでも、病院に戻ると、買い物の時と同様に、持ち物チェックとボディチェックを受ける。

 ■入院部屋について
 一般の病院と違うのは、テレビがないことであろう。患者がテレビのコードで首つり自殺をする可能性があるためだと考えられる。入院部屋にあるのは、簡素な物入れだけである。ナースコールのコードも一般の病院に比べると短い。また、窓は絶対に開かないよう加工されている。

 現在の診療報酬体系では、入院期間が長くなるほど診療報酬が少なくなるため、どの病院も入院期間を短くしようとしている。ところが、私が入院した病院では、むしろ長期の入院が推奨されているようであった。私も当初は5月末までの3か月間入院する計画になっていた。すると、診療報酬が減ってしまうので、その穴埋めのためか、4人部屋に空きがあるにもかかわらず、入院当初は差額ベッド代が高く設定されている1人部屋に入ることになった。私の容体が安定したと主治医が判断して初めて、4人部屋に移ることができた。不思議なことに、4人部屋にも全て差額ベッド代が設定されており、これでは一体何との差額なのかがよく解らなかった。院内の各部屋を観察してみると、元々2人部屋だったのを改造して1人部屋にした形跡があった。これも、入院期間の長期化に伴う診療報酬収入の減少を差額ベッド代で補うための措置であろう。

 ちなみに、テレビはデイルームに1台だけ設置されており、患者の共有になっていた。私は久しぶりに日中のワイドショーを見る時間があったのだが、どのテレビ局も森友学園問題ばかりを扱っていて辟易した。私が入院していた3月は、南北首脳会談と米朝首脳会談の実施が決まった時期であり、日本が拉致問題を含めて、朝鮮半島をめぐりどのようなプレゼンスを発揮すべきか真剣に検討しなければならないはずであった。それなのに、あんなゴミみたいな学校のゴミみたいな金額のために、野党が血眼になって安倍首相や麻生財務大臣を追及しているのは笑止千万であった。野党議員に投票した人は国家反逆罪でひっ捕らえてしまえばよいと思った。

 ■食事と入浴について
 1人部屋にも4人部屋にも、食事ができるテーブルはなく、食事はデイルームで食べるように促される。食事は、看護師が見守る中で食べる。朝食が7時30分、昼食が11時50分、夕食が17時30分であり、消灯が22時であったから、夕食後消灯までの間にお腹が空いてしまい、耐えるのに必死であった。入浴は、前述の通り、男性が月・水・金の午前中、女性が火・木・土の午前中である。浴室は3人まで同時に入浴できる造りになっており、看護師に促されるがままに次々と患者が入浴していく。女性の看護師の前で着替えなければならず、最初は何ともこっ恥ずかしかったが、退院が近くなる頃には何とも思わなくなった。

 ■薬について
 一般の病院であれば、毎食後や寝る前に必要な薬を看護師が運んできてくれる。私が入院した病院でも最初はそのような形になっていたが、途中から薬の自己管理をするように言われた。精神疾患は他の病気に比べると飲む薬の種類が多く、退院後はその多量の薬を自己管理しなければならない。その練習を病院内でやろうというわけである。自己管理にはランクAからランクDまでの4段階がある。ただ、私はランクAのみで退院となり、ランクB~Dは経験しなかった。

 <ランクA>
 朝の7時に、1日分の薬が入った容器をスタッフステーションで受け取る。自分の薬を飲む時間帯になったら、飲む前に看護師に薬を見せ、看護師に確認してもらってから薬を飲む(これが面倒であった)。1日分の薬を全て飲み終わったら、空になった容器を看護師に返却する。
 <ランクB>
 朝の7時に、1日分の薬が入った容器をスタッフステーションで受け取る。自分の薬を飲む時間帯になったら薬を飲む。看護師に確認してもらう必要はない。飲んだ薬の空袋は捨てずに容器内に保管しておく。1日分の薬を全て飲み終わったら、空の容器と薬の空袋を看護師に渡す。
 <ランクC>
 ランクBは1日分の薬の自己管理であるが、ランクCになると3日分の薬の自己管理となる。
 <ランクD>
 ランクCは3日分の薬の自己管理であるが、ランクCになると7日分の薬の自己管理となる。

 ■入院費について
 正確に言うと、私は2月26日に入院し、3月30日に退院した。2月26日~28日の3日間は1人部屋で過ごし、3月は4人部屋で過ごした。1人部屋の差額ベッド代が1日7,560円(税込み、以下同)であったこともあり、2月分は入院わずか3日にもかかわらず5万円近くかかった。一方、3月分については、高額療養費制度を使用したため、約11万円で済んだ。ただ、差額ベッド代が1日1,080円、タオルリース代が1日324円、パジャマリース代が1日70円、事務手数料が1日154円といった具合に、細々と諸経費を請求されている。


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