2014年07月09日
【東京都補助金】受注型中小製造業競争力強化支援事業(予算:4.18億円)
東京都が平成24年度から力を入れて実施している補助金が、「受注型中小製造業競争力強化支援事業助成金」である(窓口は、東京都中小企業団体中央会)。下請型の中小製造業に限定されるが、1社あたり最高で1,500万円の補助金が出る。今年度から使い勝手をよくするため、補助率が2分の1から3分の2に引き上げられた。
本事業には4.18億円の予算が計上されている(※1)。1社あたりの補助金平均額が1,000万円とすると、全部で約42社ほど採択される見込みである。東京都の中小製造業は約5万社(※2)、中小製造業に占める下請企業の割合は18.6%(※3)であるから、都内の中小下請製造業は約9,300社と推計される。私の直観的な「1%理論」(※4)に従えば、補助金の投資対効果が表れるには約93社を支援する必要がある。よって、もう少し予算規模が大きくてもよい気がするが・・・。
(※1)東京都「「平成26年度 東京都予算案の概要」について」6.主要な施策を参照。
(※2)産業労働局「平成24年度 東京の中小企業の現状―製造業編―」第1章を参照。
(※3)中小企業庁「下請中小企業の現状と今後の政策展開について」を参照。
(※4)以前の記事「「開業率アップ」を掲げながら創業補助金には及び腰になった中小企業庁」を参照。
■概要:
自社の技術の高度化・高付加価値化に向けた技術開発に要する経費の一部を助成。
■対象者:
・東京都内に主たる事務所または開発実施場所を持ち、平成26年4月日現在で引き続き2年以上事業を営んでいる中小企業者など(会社・個人事業者・組合など)
・上記中小企業者などを代表企業(申請者)とする中小企業グループ
■対象事業:
本事業で指定する「ものづくり基盤技術」(下記参照)を用いて、自社の技術力の高度化や高付加価値化に向けた技術開発を行う事業。
《取組例》機械・器具・装置の高度化、生産・加工法の高度化、IT化・デジタル化などによる技術・技能のシステム化。
《ものづくり基盤技術》
組込みソフトウェア、金型、冷凍空調、電子部品・デバイスの実装、プラスチック成形加工、粉末冶金、溶射・蒸着、鍛造、動力伝達、部材の締結、鋳造、金属プレス加工、位置決め、切削加工、繊維加工、高機能化学合成、熱処理、溶接、塗装、めっき、発酵、真空。
本事業は、機械の部品製作や受注加工を行う下請企業の技術開発等を対象としており、自社ブランドの最終製品の販売を目的とした試作開発等は対象外である。
■助成金額:1,500万円以内
■助成率:助成対象経費の3分の2以内
■助成対象経費:
原材料費、機械装置・工具器具費、委託・外注加工費、産業財産権出願・導入費、技術指導受入れ費、展示会出展・広告費など。
■募集予定(予算がなくなり次第終了):
募集申請受付期間:平成26年4月1日(火曜)~平成26年4月24日(木曜)
助成対象期間:平成26年7月1日(火)~平成27年9月30日(水曜)
受付終了しました。
募集申請受付期間:平成26年5月1日(木曜)~平成26年6月25日(水曜)
助成対象期間:平成26年8月1日(金曜)~平成27年10月31日(土曜)
受付終了しました。
<第3回募集>
募集申請受付期間:平成26年7月1日(火曜)~平成26年8月26日(火曜)
助成対象期間:平成26年10月1日(水曜)~平成27年12月31日(木曜)
<第4回募集>
募集申請受付期間:平成26年9月1日(月曜)~平成26年10月17日(金曜)
助成対象期間:平成26年11月1日(土曜)~平成28年1月31日(日曜)