2014年11月10日
【平成25年度補正創業補助金】採択件数が多い認定支援機関一覧(都道府県別)など
平成25年度補正予算「創業補助金(創業促進補助金)」の6月30日締切分については、平成26年3月25日(火)から6月30日(月)までに7,649件の応募があり、外部審査委員会での審査を踏まえ、2,363件(創業2,290件、第二創業73件)の補助金交付先が決定した。採択率は30.9%と、平成24年度補正予算の創業補助金よりもかなり低い数字となった。
「新ものづくり補助金(中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業)」と同様に、公開されているデータに基づいて、認定支援機関のランキングを作成してみた。が、新ものづくり補助金は比較的特定の認定支援機関に件数が集中していたのに対し、創業補助金では認定支援機関がかなり分散していることが解った。表をブログに貼りつけると相当長くなってしまうため、後述のURLからエクセルをダウンロードしてご確認いただきたい。
以前の記事「平成27年度経済産業省概算要求 中小企業関連政策のポイント」で述べたように、来年度は本予算で創業補助金が実施される見込みである。補助金の利用を検討されている方は、エクセルに記載されている認定支援機関に相談するとよいだろう。
《2014年11月12日追記》
認定支援機関が分散しているように見えたのは、新ものづくり補助金の公開データとは異なり、創業補助金の公開データには金融機関の支店名が含まれているためだった。そこで、支店名をエクセルの関数で自動削除して、集計をやり直した(同時に、明らかに同じ会計事務所と思われるものや、表記が全半角混在しているものなども、手作業で補正した。大変だった・・・)。
集計し直すと、10件以上採択されている認定支援機関が全部で36あった。信用金庫が多いのは当然の結果だろう。その中でも名前が光るのが、「ユナイテッド・アドバイザーズグループ」の一員である「ユナイテッド・アドバイザーズ税理士法人」だ。ユナイテッド・アドバイザーズグループは、弁護士、税理士、会計士、社労士、司法書士、行政書士、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナーが常駐してワンストップサービスを提供している。
《参考》
【平成25年度補正新ものづくり補助金】採択件数が多い認定支援機関一覧(都道府県別)など【1次公募1次締切】
【平成25年度補正新ものづくり補助金】採択件数が多い認定支援機関一覧(都道府県別)など【1次公募2次締切】
新ものづくり補助金(1次公募1次締切)認定支援機関分析結果(旧ブログサーバ、右クリックで保存)
新ものづくり補助金(1次公募2次締切)認定支援機関分析結果(旧ブログサーバ、右クリックで保存)
《ダウンロードURL》
創業補助金(最終締切分)認定支援機関分析結果(旧ブログサーバ、右クリックで保存)
《エクセルに含まれるシート》
・都道府県別採択数
・都道府県別採択数、構成比、採択数÷企業数
・都道府県別採択数Top10/Worst10
・都道府県別採択数÷企業数Top10/Worst10
・認定支援機関別採択数
・都道府県・認定支援機関別採択数
・採択事業一覧(創業・第二)
《2014年11月12日追記》
集計し直したエクセルは下記リンクよりダウンロード可能。シートの構成は上記と同じ。
創業補助金(最終締切分)認定支援機関分析結果(修正版)(旧ブログサーバ、右クリックで保存)
上記エクセルより、都道府県別の採択数Top10とWorst10を掲載しておく。Top10を見ると、福岡県がかなり頑張っている。エクセルをご覧いただくと解るが、認定支援機関別の採択数ランキングの上位には、福岡県の認定支援機関がいくつかランクインしている。
《2014年11月12日追記》
Top10、Worst10と言わず、全都道府県のデータをグラフ化してみた。東京都だけ件数が488件と突出しているので、途中でグラフを省略した点はご了承いただきたい。
もう1つ、都道府県別に見た「採択数÷企業数」のTop10とWorst10も掲載。これは、各都道府県の採択数を、その都道府県の企業数で割ったものである。各都道府県の企業数は、総務省「平成24年経済センサス―活動調査」より取得した。「採択数÷企業数」の割合が高い都道府県は、創業補助金によって創業が促進されたところと言える。福岡県と静岡県は県内の企業数がほぼ同じだが、補助金の効果は両極端に分かれている。
《2014年11月12日追記》
こちらも全都道府県のデータをグラフ化してみた。左軸が採択数、右軸が採択数÷企業数の割合である。グラフの左側に行けばいくほど、創業補助金によって創業が促進されたことになり、右側に行けばいくほど、創業が促進されなかったことになる。