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交流分析で使われる「エゴグラム」の診断結果の読み方を教えてもらった

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谷藤友彦(やとうともひこ)

谷藤友彦

 東京都城北エリア(板橋・練馬・荒川・台東・北)を中心に活動する中小企業診断士(経営コンサルタント、研修・セミナー講師)。2007年8月中小企業診断士登録。主な実績はこちら

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2013年06月07日

交流分析で使われる「エゴグラム」の診断結果の読み方を教えてもらった


 旧ブログでも紹介したことがある「エゴグラム(性格診断の1つ)」だが、先日あるセミナーで心理学の先生から、エゴグラムのグラフを読む新しい視点を教えてもらった。

 エゴグラムという言葉を初めて聞いた方のために少しだけ説明すると、エゴグラムとはエリック・バーンの「交流分析」における自我状態をもとに、弟子であるジョン・M・デュセイが考案した性格診断法で、人の心を5つに分類し、その5つの自我状態が放出する心的エネルギーの高さをグラフにしたものである。デュセイの言う5つの自我状態とは、次の通りである。

 CP(Controlling Parent:規律性)
 経験で価値づける、責任性、文化・伝統を守る、規律や規範に従う、教える。
 NP(Nurturing Parent:受容性)
 認める、受け入れる、信頼する、育む、育てる、慰める。
 A(Adult:論理性)
 現実を比較・判断し適応する、筋道を立てて考える、情報を取捨選択する。
 FC(Free Child:開放性)
 感じたままに表現する、のびのびとしている、直観・創造力がある。
 AC(Adapted Child:協調性)
 相手に合わせ協力する、相手の指示に従う、素直で人当たりがよい。

 旧ブログの記事でも紹介したように、私の診断結果は下図のような「W字型」になる。そして、ここからがセミナーで教わったグラフの読み方なのだが、まずはCPとNPの頂点を線で結ぶ(1)。次に、FCとACの頂点を線で結ぶ(2)。そして最後に、CPとACの頂点を線で結ぶ(3)。この3つの線の傾きは、自分が「自律的」か「他律的」かを示すのだという。

エゴグラムのグラフを読む3つの視点

 (1)CPとNPの傾き=仕事面での傾向
 ・右肩上がり・・・調整的に行動する人(他人軸で行動する人)
 ・右肩下がり・・・自律的に行動する人(自分軸で行動する人)
 ・ほぼ水平・・・バランスを取って行動する人

 (2)FCとACの傾き=私生活面での傾向
 ・右肩上がり・・・調整的に行動する人(他人軸で行動する人)
 ・右肩下がり・・・自律的に行動する人(自分軸で行動する人)
 ・ほぼ水平・・・バランスを取って行動する人

 (3)CPとACの傾き=最近の生活での傾向
 ・右肩上がり・・・調整的に行動する人(他人軸で行動する人)
 ・右肩下がり・・・自律的に行動する人(自分軸で行動する人)
 ・ほぼ水平・・・バランスを取って行動する人

 私の場合、仕事面では自分軸で、私生活では他人軸で行動しているということになる。そして、最近の生活では自律的な傾向が見られる。ただし、先生によれば、エゴグラムは時間とともに変化するため、この結果が全てではないことに注意が必要である、とのことである。

 エゴグラムのグラフを使うと、相手との相性を判断することもできるという。具体的には、エゴグラムのグラフを横向きにして、左側からは自分のグラフを、右側からは相手のグラフを描く(相手にエゴグラムのテストを受けてもらうことが難しい場合は、こちら側の想像でグラフを描いて構わない)。下図はその一例である。

エゴグラムで解る相性

 グラフの重なりには、その度合い応じて、以下のように4つの名前がつけられている。

 (1)共有(in common)
 お互いのグラフが重なり合っていて、共通点が多い。
 (2)不完全(incomplete)
 お互いのグラフの間に空間があり、共通点が少ない。
 (3)補完(complementary)
 お互いのグラフが接していて、不足する部分を補い合っている。
 (4)準補完(not incomplete)
 不完全だが、ゆったりとお互いを補い合っている。

 名称から容易に想像がつくように、「共有」が多ければ相性がよく、「不完全」が多ければ相性が悪いということになる。では、相性が悪い相手とはどのように接したらよいのだろうか?先生は、「グラフの隙間を埋めてくれるような第三者を介在させるとよい」と助言してくれた。

 例えば、NPのグラフが離れている職場の2人は、会議ではお互いに自分の主張を言い合って、相手の意見に耳を貸さないかもしれない。その場合は、NPが高い第三者を必ず会議に同席させるようにすると、コミュニケーションが円滑に進むようになる。また例えば、FCのグラフが離れている夫婦は、子どもが生まれると、子どもの高いFC("Free Child"という名の通り、子どもは概してFCが高い)が夫婦間の溝を埋めてくれるようになる。子どもの独立後は再びFCの溝が生じる危険性があるが、今度はペットを飼えば、子どもと同じような役割を果たしてくれる。

 芸能界で今年に入ってからのビッグカップルと言えば、ナインティナインの矢部浩之さんと元TBSアナウンサーの青木裕子さんが思い浮かぶのだが、2人は交際当初からロンという愛犬を飼っていた。幾度も結婚の噂がありながら、40歳過ぎまで結婚しなかった矢部さんが、青木さんとはめでたくゴールインできたということは、意地悪な見方をすれば、矢部さんはもともとFCが低く過去の人とは相性が悪かったのに対し、今回はロンが矢部さんの低いFCを補い、2人のFCの溝を埋めてくれたとも考えられる。だとすると、ロンに万が一のことがあれば、2人の関係は一気に危うくなってしまうかもしれない。もっとも、こんなことは私が心配しても仕方ないが・・・。




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